福島県公立高校入試問題雑感~国語~

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 毎年、1が漢字・語句、2が詩・短歌・俳句、3が古典、4が小説、5が論説文、6が作文という構成は変わっていません。

 まずは、漢字・語句・文法等の基礎知識でいかに点数を落とさないかがポイントになります。さらに上位校を狙うのであれば、小説・論説文・作文をいかに攻略するかが問題となるでしょう。正直、小説・論説文に関しては福島県の入試で使っている文章は難問の部類に入るのではないかと思われます。

 まず小説に関してですが、福島県の問題は物語自体の動きが少ないことが印象的です。今年の問題にしても、場面は主人公の部屋のみであり、登場人物も主人公と父親の2人だけです。したがって、設問も登場人物の心情重視のものになっていきます。さらにその設問も、5択問題のみならず、「50字程度で書きなさい。」的な問題が毎年必ず出されているのも特徴です。登場人物等のちょっとした動きを見落とさず、どれだけ心情を読み取れるかがポイントとなるでしょう。

 次に論説文ですが、福島県の問題では哲学寄りの問題が出されることが多いです。といっても、「どう生きるべきか。」というたぐいの哲学ではなく、認知論とか認識論といったたぐいの哲学です。これは別に、福島県の出題者が哲学好きという意味では決してありません。受験生がそれまで考えたこともないような問題を出し、その場で概念の意味を全体の文脈から理解することができるかをテストするために出していると考えられます。

 最後に作文に関してですが、これはスタンダードな作りになっています。例年、150~200字・2段落構成です。そして「資料の読み取り+自分の意見」というテーマも変わっていません。ここで重視されるのは、論理的に正しい文章が書けるか、誤字・脱字がないかに加えて、否それ以上に、いかに正しく資料を読み取れるかでしょう。この資料読み取り能力は他の教科でも問われることが多くなってきています。社会がいかにこの力を重要視しているかの表れといえるかもしれません。

 全体を通して間違ってはいけないのが、一見記述重視に見えてその実読解力が問われているということです。スマホ等でよくやるような、必要な情報を探して斜め読みするような方法ではなく、昔言われたような「眼光紙背に徹す」的な読み方が求められているような気がします。したがって、日ごろから多少硬めの文章(実は私は、中学・高校の理科・社会の教科書・参考書がぴったりだと思うのですが)を丁寧に読む練習をするべきでしょう。それが、各教科の基礎となる「読解力」へとつながっていくはずです。

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